盗撮

盗撮という題名で始まりましたが、法に触れるようなものではあませんのでご安心を。パソコンを使って手軽に出来るお遊び程度の盗撮を紹介します。

 繰り返すようですが、トイレにビデオカメラを仕掛けたり電車内や公園でカバンの中にカメラを仕込んで隠し撮りするという行為は一切しません。最近の小型化されたデジカメを使えば簡単に出来ますが、捕まった時のリスクを考えると小心者の私は実行に移せません。ここでは3000円程度の出費と、常時接続環境の整っている方なら誰でもできる盗撮を紹介していきたいと思います。

さっそく種明かし

 まずは、どういう仕組みで盗撮するのか説明します。といっても非常に簡単なのですが、「Webカメラ」というのを使います。このWebカメラというものは名前から推測できる通り、専用のカメラをUSBでパソコンに繋ぐ事により、ネットワークを通じてビデオチャットができるというものです。

 基本的には、お互いの顔を見ながらチャットするための物で、カメラを自分の方向に向け、そのカメラで撮った映像をチャット相手に送信します。これを別の方向に向ければ、盗撮開始となります。しかし盗撮できるといっても、皆さんが盗撮に興味があるとは限りません。私のように興味があっても、捕まったときのリスクを考えて躊躇している人もいるでしょう。では盗撮しないのなら、Webカメラには使い道が無いかと言えば、そうでもありません。いろいろと使い道はあります。

たとえば知人が家に遊びに来た時に、あなたがいない間は何をしているでしょうか?パソコンをいじくって変なことをしているかもしれませんし、「Becky!!」の起動時に出てくる画像を、18禁ゲームの画像にスリ替えているかもしれません。他にもペットを室内で飼っている人なら、あなたが外出中にペットがどうなっているのかが、リアルタイムで分かります。USBケーブルの配線を伸ばせば、あなたの想像力と行動力次第で使い道は無限大に広がります。

用意するもの

Webカメラを一台用意してください。電気屋に行けば安いものなら、3000円程度で置いてあります。それと幾らカメラで撮影しても、画像を保存できなかったら意味がありません。
そこでWebカメラで撮影した画像を、自動的にHDに保存してくれるツールが必要です。そこで登場するのが、「Live Capture!」というツールです。

Live Capture!
http://www2.wisnet.ne.jp/~daddy/

 フリーのツールなのですが、非常に使い勝手が良くお勧めです。作者の方が「一時期シェアウェア化も考えていた」とサイト上で書いておられましたが、1000円程度なら迷いわず払えるぐらいのツールです。

 非常に優秀なツールなのですが、このツールを動作させるには2つの条件あります。
@VideoForWindowsに対応したUSBカメラ
Aビデオキャプチャ・ボードが必要
 この2点が必要になります。残念なことに私自身は、ここで引っかかってしまいました。私のように「俺の使っているカメラは使えるのか?」「キャプチャ・ボードは対応しているのか?」という不安はあると思います。そこで、対応している商品をズラッと載せたページを紹介しておきます。
http://www2.wisnet.ne.jp/~daddy/lc/jisseki.html

 ノートパソコンのカメラやデジカメでも動作可能です。私の持っている「カシオ LV-10」が載っていたので、試しに接続してみると、見事に動作しました。それまでは、「グラフィック・ボードが無い→キャプチャ・デバイスが無い→ドライバの接続に失敗しました」というダイアログの連発でしたが、LV-10を接続してみたところ、嘘のように起動しました。こんなこともあるので、デジカメなどを持っている人はとりあえずパソコンに接続してみましょう。

 また「キャプチャ・ボードが必要」と書かれていたので、「まさか、この原稿を書くためにキャプチャ・ボードを購入しないといけないのか・・・一週間前に"Radeon7500"を購入したばかりだぞ」と思っていたのですが、どうやらキャプチャ・ボードがなくても動作するようです。とにかくLiveCaptore!が起動したので、良しとします。もう少しで5000円のWebカメラを購入するところでした。

 さて、Live Capture!をDLしたら、さっそくインストールをしてみましょう。インストール自体は簡単なので、問題ないと思います。カメラとパソコンを接続すれば、90%はこっちの勝ちです。



 起動画面がこちらです。画面サイズが小さいので、端っこに表示させておくには手ごろなサイズで助かります。あとは簡単な設定をすれば準備完了です。

LiveCaptore!って何ができるの?

 指定した間隔で自動的にカメラ画像をキャプチャする「Liveモード」や、カメラが動きを察知したときだけキャプチャする「Motionモード」などがあります。

 画像の保存方法は便利なものが揃っており「HDに保存」という基本的なものから、「FTPで指定したアカウントにアップロード(ディレクトリの指定OK)」と「メールに添付して送信可能(複数人OK)」と三つに分かれています。メールに添付して送信したり、アカウントにアップロード出来るのは、非常に便利です。
 それだけではなく、画像の保存形式も「BMP・JPEG・PNG」と三種類あります。必要充分どころか、欲しい機能をすべて兼ね備えています。作者である、おとうちゃん様に感謝。

問題点が無いわけでもない

 といってもLiveCapture!自体には何の問題もありません。何が問題かというと「画質」です。

 私の使っているカシオ LV-10は、30万画素の安いものなので画質が悪いです。どのぐらい画質が悪いかというと、明かりをつけた室内で撮影した場合、真っ暗で何も見えません。30万画素クラスの安物では、太陽光などの強い光ないと使いものにならないという弱点があります。 蛍光灯やその他の光源を総動員しても、画面の9割は真っ暗です。室内で使う場合は、ある程度性能の高いデジカメを使った方が良さそうです。

使い道

 さて、本題のLiveCapture!の使い道です。今回のタイトルが「盗撮」なので、ダークなイメージが付きまといそうですが、実際はそうでもありません。上でも書きましたが、自宅で飼っているペットが心配でLiveCapture!を使っている人もいますし、家に残している子供が心配で使っている人もいます。防犯目的で使っている方もいますが、個人だけではなくちゃんとした会社などでも使っているところもあり、その信頼性の高さを表しています

 しかし、これだけしか使い道は無いのでしょうか?否、あります。 私が実際に行なった使い道を紹介しましょう。

誰が目覚まし時計を止めた?

 これです。私は朝が弱く、目覚まし時計を4つと携帯電話に付いている目覚まし機能の計5個を目覚まし時計として使っています。会社のある日は何とか起きられるのですが、休みの日は昼過ぎまで寝ることもざらです。

 誰が私の目覚まし時計を止めているのでしょうか。私自身は時計を止めた覚えがありませんし、私以外に止める人は侵入者がいない限りあり得ません。というわけでLiveCapture!を使い、犯人を突き止めるべく寝る前にデジカメをセットしました。昼に起きて確認してみると…見事に時計を止めている私が写っているではありませんか!今までの疑問がきれいさっぱり解けた瞬間でした。

防犯

金目のものが無い私の家に忍び込む泥棒などはいないでしょう。私の所有するバイクが盗難に遭わないように、いえ遭ったとしても犯行時刻や犯人の服装・体格ぐらいは分かるようにと仕掛けてみました。ちなみに設定で、キャプチャした画像内に日付・時刻を挿入しておくことが可能です。

 さっそくデジカメの設置に取り掛かりましたが、配線が足りないのでコードを伸ばして駐輪場にデジカメをポツンと置いておきました。ただデジカメ自体が盗難されたら元も子も無いので、隠して設置する事に。
試し撮りしたのですが、駐輪場は蛍光灯でライトアップされていたので、撮影された画像は思っていたより良かったです。それで撮影モードは「Motionモード」で行ないました。これで何か動きがあれば、自動的に撮影してくれるはずです。

 翌日取れた画像をチェックしたのですが、見事に新聞配達のおっちゃんが写っていました。上のアングルからの撮影だったので顔の判別とかは無理でしたが、服装・体格などはバッチリ分かりました。もちろん撮影時間もです。

ちゃんとした防犯

 防犯目的でLiveCapture!を使っている会社があると書きましたが、実際問題LiveCapture!を防犯目的に使うには、少し機能的に物足りません。そこで出てくるのが、「LiveServer!」というソフトです。
 これを使うことで、LAN上に設置された最大4台のLiveCapture!を接続して、遠隔操作・監視が可能なサーバ・ソフトです。LiveCapture!配布サイトで入手できますので気になる方はどうぞ。

皆でキャプチャした画像を楽しむ

 キャプチャした画像を自分のHDだけに保存しておくのは非常に勿体無いです。上で説明した通り、HDに保存する以外に自分のサイトにアップロードしたり、メールで添付して画像を楽しむ方法があります。
 メールで画像を見る場合、i-modeやPHS(feel H″)で画像を見る方法も公式サイト上で公開されています。防犯目的でLiveCapture!を使っている場合は、とても心強い味方となるでしょう。

 道具は使い方次第で良くも悪くもなります。悪く使おうと思えば、盗撮程度なら簡単にできるでしょう。長いUSBケーブルさえ用意すれば、どこでもカメラを設置可能です。高性能のデジカメを使えば、さらに鮮明な画像が手に入ります。

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